本記事は要点をまとめた入門版です。
研究内容やエビデンスを含めた詳しい解説は、こちらの記事をご覧ください。
今日は、糖化の話題でよく聞くこんな話を整理してみます。
「焼く・揚げる・焦がすとAGEsが増えるから、避けたほうがいい」
聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
結論からいうと、
食品中AGEsが増えることと、
体内で糖化ストレスによるダメージが増えることは
必ずしも同じではないのです。
まず、AGEs(終末糖化産物)は、
糖とタンパク質などが反応してできる成分です。
焼く、揚げる、グリルするといった高温で水分の少ない調理では、
食品中AGEsが増えやすいことが知られています。

そのため、
「焼肉は糖化に悪い?」
「唐揚げは避けるべき?」
「トーストの焼き目も危険?」
と思うかもしれません。
しかし、ここで区別して考えたいポイントがあります。
食品中AGEsが増えることと、
体内で糖化ダメージが進むことは別の話なのです。
食事から摂取したAGEsの一部は吸収され、
血液や尿の中に現れることがあります。
すると、
「血中AGEsが増えたなら、体の糖化も進んでいるのでは?」
と思いがちです。
ですが、高AGEs食と低AGEs食を食べた被験者で、
明確な悪影響の差がなかったという報告もされています引用1。
つまり、
血中AGEsが増えることと、
体内組織に糖化ダメージが蓄積することはイコールではありません。
さらに、加熱によって生じる成分の中には、
メラノイジンのように糖化と関連しながらも、
AGEs形成を抑える可能性が報告されているものもあります。
もちろん、
「だから加熱料理は糖化対策になる」
という話でもありません。
ただ、加熱でできる成分をすべて一括りにして「悪いもの」と考えるのも、
現時点では少し単純すぎる見方ではないでしょうか。
まとめると、
- 食品中AGEsは調理法によって増える
- しかし、それがそのまま体内糖化を意味するわけではない
- 糖化ケアでは、調理法だけでなく血糖管理や生活習慣も重要
ということです。
焼く・揚げるを必要以上に怖がるよりも、
まずは日々の血糖コントロールや運動習慣など、
体内で糖化が進みにくい環境づくりを意識していきたいですね🏃♀️🏃
※ 注意
本記事はあくまで情報提供を目的としたものであり、医学的なアドバイスではありません。
健康上の問題のある方は、必ず医療専門家にご相談ください。

