「パラプロバイオティクス」という言葉を聞いたことはありますか?
最近じわじわと注目されている パラプロバイオティクス について紹介していきます!
・ パラプロバイオティクスとは?
パラプロバイオティクス(Paraprobiotics)とは、死菌または不活性化されたプロバイオティクス(善玉菌)のことを指します。通常のプロバイオティクス(生きた有用菌)とは異なり、パラプロバイオティクスは加熱処理などによって不活性化された死菌や粗菌体抽出物と定義引用1されています。
「え、死んでる菌なのに効果があるの…?」と思ったあなた!
実は最近の研究で、加熱処理や物理的処理で不活性化された微生物の一部で、次のような作用が知られています。
- 免疫調整作用
- 抗炎症作用
- 腸内環境の改善
生菌、死菌について、もう少し詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。
「生菌」vs「死菌」? 乳酸菌の選び方を格上げ!
・ なぜ注目されているの?
ある程度元気な方には有用なプロバイオティクスですが、体質や体調、保存や取り扱いに関する課題が指摘されています引用2。
- 免疫が弱い人へのリスク(感染リスクの可能性)
- 一部の製品は冷蔵保存が必要で扱いが難しい
- 製造過程での活性低下による効果の変動
こうした課題を効果的に解決するのがパラプロバイオティクスです。
特に高齢者・小児・免疫機能に配慮が必要な方にも、比較的安心してご利用いただける点が大きな利点として注目されています。

・ さまざまな乳酸菌で実証されています
パラプロバイオティクスの 不活性化後も機能性を保持する という特性は、さまざまな乳酸菌で確認されています引用2。
- Lactobacillus gasseri CP2305 (加熱処理したミルク) → ストレス軽減、腸内環境の改善、睡眠の質向上に貢献
- Lactococcus lactis (不活性化菌体) → コレステロール吸着や血圧調整作用を示す
- L. plantarum L-137 → 免疫機能のサポートや生活の質(QOL)の向上に貢献
多くの研究により、不活性化された菌体でも炎症性サイトカインを調整し、アレルギー反応を緩和する効果が示されています。
・ 自分にあうパラプロバイオティクス食品を探してみよう
もちろん、多様な食品で パラプロバイオティクス が活用されています!
🥛 乳製品 (ヨーグルト、チーズなど)
- もともと含まれている乳酸菌に追加して機能性を強化
- 加熱殺菌後でも機能性をもつので、製造工程の効率化や長期保存が可能なものも
🍫 非乳製品 (お菓子、ジュースなど)
- 乳アレルギーの方やヴィーガンの方でも食品から取り入れやすい
- スポーツドリンクや豆乳、アーモンドミルクなどにも添加可能で、乳製品の味が苦手な方にもおすすめ
💊 サプリメント
- 糖分、カロリー、塩分が気になる方も取り入れやすい
- 「生きて腸に届く」乳酸菌とミックスして追加の機能性をもたせたものも
まだまだ パラプロバイオティクス という用語があまり広まっていないので検索しにくいですが、「生きて腸に届く」と書かれていない製品は、パラプロバイオティクス を使ったものが多いと思います。
腸内環境の改善や免疫力アップ、美肌効果、睡眠の質向上、などさまざまな機能性が知られている乳酸菌。なんと最近はテスト前の緊張やストレスによる胃腸のごろごろを軽減できる可能性も示唆されています引用3, 4。
乳酸菌やサプリの効果は、体質や生活習慣の影響を大きく受けるため、全員に必ず効果が出るとお約束できないのが難しいところ。ドリンクやお菓子、サプリなど、いろいろな製品を試して 推し乳酸菌 を見つけてみましょう!

・ 引用文献
- 北澤 春樹. 畜産技術. 2023. 5月号. p50-51.
- Siciliano, Rosa Anna et al. Nutrients vol. 13,4 1225. 8 Apr. 2021, doi:10.3390/nu13041225
- Li J. et al. Benef Microbes. 2024. https://doi.org/10.1163/18762891-bja00046.
- パラプロバイオティクス(殺菌乳酸菌 EC-12)の摂取により緊張に伴う消化器症状の不調を予防 (3のプレスリリース)
※ 注意
本記事はあくまで情報提供を目的としたものであり、医学的なアドバイスではありません。
健康上の問題のある方は、必ず医療専門家にご相談ください。

