「どうせ胃に入るんだし、サプリも冷たいお茶やコーヒーで飲んでもいいのでは??」
そんなふうに思ったことはありませんか?
特に忙しい現代人。つい手元にある飲み物でサプリや薬を飲んだ経験のある方も多いと思います。ですが、実はその選択が「もったいない」ことになっている可能性があるんです。
今回は、なぜ “水またはぬるま湯” が推奨されるのかを、開発者の視点からお伝えします!

理由1:成分の“吸収効率”が変わるから
サプリメントや薬は、主に腸で吸収されることを前提に設計されています。しかし、飲み合わせる飲料によって吸収率が大きく変わることがあります。
たとえば、お茶やコーヒーに含まれるタンニンは、鉄分 (非ヘム鉄) の吸収を妨げることが知られています引用1。 また、アルコールで飲む方はいないと思いますが、アルコール摂取時は肝臓のリソースがアルコール代謝に多く使われるため、サプリメントが有害になってしまう可能性もあると言われています引用2。
つまり、せっかく選んだサプリの効果を、無意識のうちに下げたり、有毒化してしまっているかもしれないのです。
理由2:胃腸への刺激を避けるため
冷たい飲み物や刺激の強い飲料(コーヒー・ジュースなど)は胃腸に負担をかけやすく、食事やサプリメントの消化・吸収に影響を及ぼす可能性があります引用3。
特に30代以降は、年齢とともに胃腸の働きがゆるやかになる傾向があります。ぬるま湯でやさしく流し込むことで、体への刺激を最小限に抑えられるのです。
理由3:「コーティング」を適切に機能させるため
一部の薬やサプリは、胃ではなく腸で溶けるように設計された腸溶コーティングや、あえて異なるタイミングで溶解させるようなコーティングが施されているものがあります (常温〜ぬるま湯)。 このタイプの製品は、pHなどの影響で溶解をコントロールしている引用4ため、一緒に飲むと、コーティングがうまく機能しなくなることがあります。
効果が出るタイミングがズレたり、狙った場所で作用しなくなったりする可能性があるため、常温〜ぬるま湯がベストなのです。

やりがち? ちょっともったいない飲み合わせ例
以下のような組み合わせは、日常的にありがちな “ちょっともったいない” 飲み方です。
- 緑茶/紅茶/コーヒー + 一部のミネラル (鉄、亜鉛、マグネシウム、カルシウムなど)
→ 吸収阻害(タンニン、カフェイン) - 牛乳+鉄など → 吸収阻害 (カルシウム)
- 炭酸水+サプリ → 胃のpH環境に影響する可能性
「朝食後にサプリ+カフェラテ」など、つい習慣でやってしまう組み合わせには、少し注意してみて。
では、どうすればいい?
理想は30分〜2時間の間隔を空けること。 特にカフェインや乳製品との組み合わせを避けたい場合、以下を目安にすると安心です:
| 飲料 | 避けたい成分 | 間隔の目安 |
|---|---|---|
| 緑茶・紅茶 | タンニン | サプリの前後1時間以上 |
| コーヒー | カフェイン・ポリフェノール | サプリの前後30分〜1時間 |
| 牛乳・乳製品 | カルシウム | サプリの前後2時間 |
どうしても避けられない場合は、別の時間帯に飲む or お水に切り替えるのがベターです。
とはいえ、あまり神経質になる必要はありません。
ぜひお使いのサプリや成分を調べて、取り入れやすいタイミングでルーティン化してください!
ぬるま湯って何度くらい?
ところで、“ぬるま湯”といっても、人によって感覚はさまざま。
一般的な目安としては、30〜40℃程度 とされています。
手で触って「ちょっとあったかいな」と感じるくらいがベスト!
熱すぎると火傷したり成分が変質する恐れもあるので、電子レンジで10〜15秒温める程度で十分です。
まとめ:水かぬるま湯は、カラダへの「思いやり」
水やぬるま湯で飲むというシンプルな工夫が、「成分をきちんと届ける」ことに直結します。
私たちが日々サプリを選ぶ理由は、きっと「少しでも健やかに、少しでも美しくありたい」から。
その思いを無駄にしないために、飲み方にも少しだけ意識を向けてみましょう。
「あれ?薬とサプリって何が違うの」というあなたは、こちらのコラムもお読みください。

またふらっと、フラメルのコラム “フラコ” でお待ちしています。
以上、める子でした!
※ 注意
本記事はあくまで情報提供を目的としたものであり、医学的なアドバイスではありません。
健康上の問題のある方は、必ず医療専門家にご相談ください。
また、お好きな飲み物に混ぜてお召し上がりいただける製品もございます。各製品のパッケージに記載の方法にしたがい、お召し上がりください。
